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世の中に たえて桜のなかりせば・・・ [散歩・散走]

弥生三月が終わろうかという頃合い。
週が明ければ新年度で何かと慌ただしくなるかも知れず、気忙しい時期ではあるが、其処彼処からの開花情報が届けられ、ただでさえ春の陽気に気も漫ろ、生憎のお天気ではあるがじっとしていられなくて・・・。
予報では、明日の方がお天気が良いようなのだけど、あしたは阪大豊中キャンパスでのガムランのお稽古が入っている。
降ったら濡れればいいやと走り出す。

世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

春にはサクラ
それがあるためにこうして気が急くのだろうかと、「昔男」・・・在原業平の風流を気取るには時代が違い過ぎる。今や一分一秒どころか1ナノ秒単位で情勢が変化するから、のどけからまっている場合じゃあない。
年中ずっと切歯扼腕しているような気もするが、新年度や新学期、時節の変わり目により一層心急がされるのであろう。
しかし、そのイライラがストレスを生んじゃう。折角の花季、仕事のことばかり考えて急かされるよりはの色香で心が乱れるとしておきたい。

桜花 咲きかも散ると 見るまでに ・・・

当ブログは「主にポタ・レポ」としていながら諸般の事情からそれが耐えて久しい(?!)が、過去のポタ・レポのうち半数近くがお花見ポタ。それはに限らず、梅や桃、色とりどりの薔薇、蓮に睡蓮、エトセトラ、et cetera。
が、「お花見」といえばやっぱりでしょう。
久し振りのポタ・レポはやはりお花見ポタで、今日も京都のを愛でます。

サクラといえば、クローン増殖しちゃったソメイヨシノが大半を占めて、それらが一斉に咲いて一斉に散ってしまうから、気忙しさまで増殖しちゃうのね、きっと。
は品種も多く、銘柄によって咲く時期も異なり、咲いている期間もそれぞれに違う。早咲きから遅咲き、それらを追って行けば、長くお花見を楽しむことも出来るのですが、今日はちょっと早咲きの、それも固有名詞を持つ銘桜を観ることに致します。

今日もスタートは祇園界隈。
早暁の静けさはお天気のせいもあるのかも知れないが、「祇園さん」こと八坂神社前でさえまだヒトもクルマも少なくて、都大路を独占して疾駆することも出来るが、祇園さんから円山公園を抜けて知恩院前まではBD-1Rを静々と走らせる。
1,000年の古都にはその歴史に相応しいくらい、そこかしこに固有の名前を与えられたがあるのだけれど、今日のお目当てはひとつだけ。それも当ブログにも度々登場した上賀茂神社の「御所桜」。
京都に在って、社寺仏閣は数え切れないほどあるのだけれど、上賀茂神社こと賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と下鴨神社こと賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)が殊の外お気に入りで度々ポタ・レポにもしてきました。
今日も同じコースではあるが、同じ場所でも、天気が悪い中を押してでも出向きたい訳があって、時期を逃せない理由があるのです。

知恩院から平安神宮南禅寺前を掠めて白川通り
陽は昇ったはずなのに、それは厚い雲に隠されているのか、その光は届かない。なんならその黒い雲が雨を落としそうで、先を急ぐあまり速度超過、最初の目的地「哲学の道」を通り過ぎそうになってしまう。
地図アプリもナヴィゲーション・ツールも必要ないほど通い慣れたコースで、過去にBD-1でも何度も走った道ではあるが、フラットバーハンドルに18インチの9速仕様からドロップハンドルに20インチの22速ヴァージョンにアップグレードしたことで平均速度、最高速度ともに1.32418300653595倍ほど速くなっちゃって、それがまた気持ち良くもあって、そのため距離感が変わって、ついつい勢い余って走り通しに奔ってしまって停車ポイントを通り過ぎてしまいがち。
(ちょっと通り過ぎちゃったのだが)、速度を落として、琵琶湖疏水分線に沿った歩道へと乗り入れる。

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・・・が、哲学者西田幾多郎(1870年05月19日(明治03年04月19日) - 1945(昭和20)年06月7日)が散策、思索にふけった路の、疎水両岸の関雪桜はまだチラホラ、3分から5分咲きといった状況。来週辺りが見頃でしょうか。
ここらは想い出こそ多いものの、今日の真のお目当てではないので先を急ぐ。
銀閣寺前白川通今出川の交差点から再び白川通りを北上し、勢い余って宝ヶ池まで行っちゃいそうになるのを、強引に西に折れて、下鴨神社糺の森
その古い樹々の中で自らを質すにはお天気が心配。それをスルーして賀茂川河川敷に沿った「半木の道(なからぎのみち)」。
堤防の上の散策路ではあるが、約800メートルに渡ってヤエベニシダレザクラが植えられ、最盛時には桜のトンネルとなるところ。

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・・・が、73本植えられた、その八重紅枝垂桜も殆どがまだ愛らしく紅い蕾を固く閉ざしたまま。それは想定内。
昨年の豪雨禍で傷んだのでしょうか。一部は枝を受け支える桟の付け替えがされて、こちらも見頃は来週くらい?

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で、賀茂川堤防から川に沿った車道に戻り、さらに北上。今日の真のお目当て、上賀茂神社に至ります。
後ろに見える標高301.5メートルの神山(こうやま)をご神体とし、その地にご降臨された賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)をご祭神としてお祀りする、京都最古の歴史を有する一社。
賀茂祭(葵祭)など時期折々に神事が執り行われる広い境内にはが、本数こそ少ないものの、各々に名前が付けられ、それぞれに覇を競っている。
中でも大層立派に枝を拡げるのは「御所桜」と「斎王桜」。
御所」が枝垂桜で、「斎王」は八重紅枝垂桜。品種が違うからか、僅かに白い「御所」が早く咲き始め、それが葉桜となる頃に紅い「斎王」が満開の見頃となる。
ここ数年「京都お花見ポタ」と称して、此方にも脚を運んだが、いつもタイミング的に「斎王桜」が満開の時ばかり。葉桜となってしまった「御所桜」ばかり観て、それが咲き誇る頃に来なければ・・・と念願し、今年は矢も盾もたまらず雨降り予報を物ともせずに往訪。

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此方の手水舎のお水は「神山湧水」。身も心も清められます。

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咲き始める時期が異なる、枝垂桜八重紅枝垂桜。品種的にどれ程の違いがあるのかは、植物学者ならぬ身の与り知らぬこと。
でも、ね。
他処のはともかく、「御所桜」と大層なお名前を頂くこのはきっと「(ソメイ)ヨシノ」に負けてはならじ、吉野に遅れをとってはならずと南北朝時代を偲んで、今も覇権を競うかのように早咲きで、対する「斎王桜」は神に嫁して、伊勢神宮とここ賀茂別雷神社に遣わされた「斎王(いつきのみこ)」の心柄を映してはんなりとのどかで他のが花を落とした頃にゆっくりと紅い花弁を開く・・・だったらドラマティックで面白いのだけど・・・それはワタシの妄想、エイプリルフールの二日前とはいえそんな作りごとは許されませんね。
孝明天皇(1831年07月22日(天保02年06月14日) - 1867年01月30日(慶応02年12月25日 在位:1846年03月10日(弘化03年02月13日) ‐ 1867年01月30日(慶応2年12月25日))が京都御所から御下賜されて、樹齢は180年ほどであるとか。

あッ、出来ました。
よしのより 御所はここぞと 咲き誇り
花の色 斎王(いつきのみこ)の 緋の袴
何をやっても天才的やな、我ながら(と自画自賛・笑)。

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上賀茂神社
には他にも銘桜はあって、「風流桜」に「みあれ桜」、神事に因んだ「馬出しの桜」に「鞭打ちの桜」。それらはまだ蕾のままで、残念なことに「馬出し」は昨年の豪雨で失われてしまったのだとか。

神さびた空気に触れていたいが、湿度がいや増しに高まったような気もするし、チラホラと観光客も現れた。次へ移りましょう。

で、上賀茂を訪ねたら下鴨も行かないわけには参りません。

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此方の西門横の手水舎は「三本杉手水」。桜門前が「直澄(ただす)」で、水占いに使われるのが御手洗社(井上社)の「御手洗池」。

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水占い」や縁結びの「相生社」にさぞや若いお嬢さんたちが詰め掛けるのであろうが、時間的にはまだ早いようで、人影は疎ら。参詣を済ませたあとは「糺の森」で神気を頂きます。
以前はもっと鬱蒼と茂っていたようにも思われるのですが、どうでしょう。
それでも、その名の由来ははっきりしないにしろ、「糺の神」の在わす処。一年に一度は、自分を質すためにも訪れたいところ。
一年振りのリセットで、心身をリフレッシュ・・・出来ればいいのだけれど・・・。

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所期の目的は果たして、さて、その後は・・・? ランチを摂るには早過ぎる。
に並ぶ愛らしい小動物を目指して、南に下って、岡崎界隈。東天王 岡崎神社に立ち寄ります。

速素盞嗚尊(すさのをのみこと)とその妻、櫛稲田媛命(くしなだひめのみこと)、その御子たち三女五男八柱神(やはしらのみこがみ)をご祭神とし、桓武天皇、延暦十三(七九四)年長岡京よりの平安京遷都に際し王城鎮護の為平安京の四方に建立された社の一つで、陽のいずる都の東(の方位)に鎮座する事から東天王と称する岡崎神社
ご祭神の二柱が三女五男の御子をもうけられたことから子授け安産の神スサノオヤマタノオロチを退治てと結ばれたことから縁結びの神、とされる。
縁結びはともかく、今から子授けされても、それはそれでスキャンダルになっちゃう?!
御所から見て「」の方位に当たるこの辺りはその昔、ウサギの生息地でもあったそうな。多産なウサギと三女五男の御子の故事が結びついて、ここではウサギさんが氏神さまの神使いとされている。

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で、狛犬ならぬ「狛兎」。さらにご神殿の両脇に衛兵のごと立つのは片手を掲げた「まねき兎」。おまけに、みくじ守りもウサギを象ったもので、何れもカワイイお姿で。縁結びとInstagram映え、さぞや若いお嬢さん方がピョンピョン飛び跳ねるようにやって来るのでしょうが、その姿は未だない。
先日訪ねた建仁寺塔頭の禅居庵境内に在る摩利支天堂がイノシシ(→記事参照)、護王神社(→記事参照)もイノシシ。干支に連なる動物同士、可愛らしさでは、ここのさんでしょうか。

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天気に急かされ駆け足で平安神宮前まで戻ってきたのはお昼前。そろそろランチに向かおうかと祇園界隈。
が、高瀬川沿いのも花開いて、それが人気を呼ぶようで、主にアジア圏の外国人観光客がカメラやスマートフォンを構えて川沿いにズラリと並んじゃって、走り抜けるのがやっとで停めるどころじゃあない様子。
花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ あたら桜の とがにはありける” 全くもって西行さんの仰る通り。
それならそれでと、四条まで下ったら、ついに冷たい雨がポツポツと・・・。
降ったら降ったで濡れればいいだけのことなのだけど、そうするとうちの奥様の容赦ないお小言を頂戴することになってしまう。
散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき
縁結びや子授けより、祈るべきは家内安全?! お賽銭が高くつきそうです。

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