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「大阪クラシック2018 第1公演」 [音楽のこと]

今年もついに、大阪に芸術の秋到来を告げる恒例行事「大阪クラシック~街にあふれる音楽~2018」が開幕。
2006年から毎年開催している初秋の大阪を彩るクラシック音楽の祭典で、大阪フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者・大植英次のプロデュースにより、大阪のメインストリートである御堂筋と、水の都大阪を象徴する中之島エリアを中心に、オフィスビルやカフェ、ホテルやホールなどを主な会場として1週間にわたり開催”される音楽イベント。

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今年は、今日9日(日)の大阪市中央公会堂・大集会室での「第1公演」を皮切りに、15日(土)、フェスティバルホールでのフィナーレとなる「第81公演」まで、35の会場で全81公演。
今回も、大阪フィルハーモニー交響楽団を中心に、関西フィルハーモニー管弦楽団大阪交響楽団日本センチュリー交響楽団Osaka Shion Wind Orchestraが加わって、管弦楽、室内楽、独奏などなど、様々なシチュエーションで多様なスタイルの演奏が披露される予定となっている。

月に一度のお楽しみ、「ワンコイン市民コンサート」やジャワ伝統音楽のワークショップにも通うワタシにとって、さほど(クラシック)音楽に飢えている訳でもなければ、日頃から十分に堪能もして、”普段クラシック音楽に触れる機会の少ない方々でも気軽にお楽しみいただ”けるとする「大阪クラシック」はいわば季節のお祭り、音楽フェスのような位置付け。
「突発性難聴」で両耳ともが壊れてしまって、ドクターの言うには、ライヴハウスやディスコ、騒々しいところへの出入りは極力控えること・・・であるらしく、今時ディスコなんて行きたくても何処にもありませんとヘソを曲げつつ、その忠告に従いもし、確かに余りに耳を刺激すると聴神経が疲れもするようなので、音環境の良くない上に混雑する会場は敬遠すべきところ。ロック系のフェスなど以ての外・・・であるらしい。
マツリの雰囲気だけ楽しめればそれでいいかなァ・・・と思いつつ、平日昼間の公演はともかく、夜公演も時間的に行けるかどうかは相半ばで、以前は、初日の日曜日と最終日の土曜日に廻れる限りの会場をハシゴしたりもしたけれど、ここ数年は、有料公演で座席が確保出来る、オープニングとなる「第1公演」とフィナーレ「最終公演」、それに大植英次がピアニストのひとりとなる「ピアノ・スペクタキュラー」だけをお目当てとして、聴きたいものがあれば他の有料公演、余力があれば立ち見になる無料公演も行ければ・・・といった程度。回を追うごとに観客数も増えて、無料公演は早くから人が詰め掛けて、それこそ立錐の余地もないほどの混雑。まだ暑さが残る中にあって、それがちょっとシンドイ。
それでも、事前にアナウンスされるプログラムを吟味し、有料公演のチケットが発売される時には何を置いても目星を付けた公演の座席は確保もし、今年はとりあえずの有料4公演と、余裕があれば、その前後に何公演か覗いてみようかという算段。

その中でも、秋の恒例祭、音楽フェスのオープニングとなる「第1公演」はやはり欠かすことの出来ないイベント。
大阪市中央公会堂に於いて、11h45開演のそれは、指揮:大植英次、管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団で、演目は、ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲バーンスタイン/キャンディード組曲ドビュッシー!!
第1公演」は音楽祭のオープニング公演とあって、例年「前奏曲」や「序曲」が多く取り上げられるが、今回、初めてクロード・ドビュッシーの「牧神」が掛けられる。
というのも、国の重要文化財に指定されている大阪市中央公会堂の開館が1918(大正7)11月17日で、オープンから100年目。
クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy 1862年08月22日 - 1918年03月25日)の没後100年。
大植英次の師でもあるレナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein 1918年08月25日 - 1990年10月14日)は生誕100周年。
3つの100年が重なっての(おめでたい?)プログラム。

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生憎の雨催いの中、公会堂前に着いたのが開場時間を少し回った頃。半獣神が甘やかな午睡の夢を貪れる様な天気ではないが、まァ、それは仕方がない。
入場待ちの列に加わり、それに続いて大集会室の指定された席へ。
・・・と・・・。
その席、「1階き列28番」は、前から2列目ではあるのだけれど、上手側の端っこで、なんとなく見切れ席っぽい感じ。眼の前にパーテーションまであって、なんとも鬱陶しい。「牧神」のパン・・・フルートが観える席がいいんだけど、ねェ。

開演5分前に1ベルが鳴って、案内のアナウンスが流れて、それに合わせてiPhoneをエアプレーン・モードにしていたら、11h43頃にはこのイベントのプロデューサーでも在らせられる大植英次がフライングで飛び出して・・・。

いつも以上にせっかちに、「大阪クラシック2018」の開会宣言。
そして、ゲストの紹介。
そのゲストは大阪市長で、話題は先日の台風での被害についてになったようなのだが・・・。
聞き取り辛いマエストロのエイリアン・トーク。これをしっかり聞こうとするから、耳が疲弊しちゃうのね。で、仕事の会議中と同じ様に、話し半分〜1/3に聞き流して。
しかし、毎回開会時に顔を出すならともかく、こういう状況下で市長としてご登壇されるのであれば、身繕いをキッチリして、姿勢を正して、真摯に「災害復旧にご支援、ご協力をお願いします」と訴えたほうがいいのではないかと思う。中之島に開設予定の子ども図書館への寄付についてもそう。なんか、安藤忠雄さんに申し訳ない感じがします。いくらお祭りだからといって、立場上あんまりいちびったことしてたらアキマヘンえ・・・とも思う(あくまで個人的な見解です)。

で、100周年が三つ重なるプログラムに話題が変わって、気忙しくチューニング、そして演奏。どうも、やたらと時間を気にしているようなのですが・・・。

まずは「キャンディード(Candide)」より『序曲(Overture)』。
ヴォルテール(Voltaire)こと本名フランソワ=マリー・アルエ(François-Marie Arouet 1694年11月21日 - 1778年05月30日)の『カンディード、あるいは楽天主義説(Candide, ou l'Optimisme)』を原作とした、1956年初演の舞台作品に付けられた『オーヴァーチュア』。
有り得ないくらいに波乱万丈なストーリーは・・・、面倒なので割愛。音楽の方は、オーケストラの全パートほぼ全部が活躍して、活気に満ちて躍動的で、音楽祭の幕開けを告げるのに相応しげ、華やかで賑々しい。

事前に配布されたパンフレットでは、「牧神の午後への前奏曲」〜「キャンディード組曲」となっていたのですが・・・。
牧神の午後」に合わせて、ドビュッシー作品の方は、12h00ちょうどに演奏を始めたかったようで・・・。
序曲』を終えたのが11h58頃。

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正午ちょうどにタクトが振り下ろされて、クロード・ドビュッシー作曲「牧神の午後への前奏曲(Prélude à "L'après-midi d'un faune”) ホ長調 」。
フランス象徴派の詩人、ステファヌ・マラルメ(Stéphane Mallarmé 1842年03月18日 - 1898年09月09日)の代表作「半獣神の午後(L'après-midi d'un faune)」から翻案された、ドビュッシーの出世作。作曲されたのは1892年から1894年にかけて。初演が1894年12月。1912年の初演時に物議を醸したバレエ・リュス(Ballets Russes・ロシア・バレエ団)のバレエ作品としても知られる。
半分ケモノで半分神様でかなり好色な謎の生物パーンが午睡の中で見る淫靡で官能的な夢。
牧神(半獣神)パーンが吹くシューリンクスを連想させるフルート。風に揺蕩う雲はホルン。低く弱くさざめく弦部は草原の戦ぎ。2台のハープは二人のニンフ、その嬌声。
印象的で特徴的なフルートを聴いただけで、情景が眼に浮かぶよう。神話の中のオリュンポス、その草原・・・ではなく、ステージの上、白地に黒斑の全身タイツ姿で変な振り付けで踊るバレエ・ダンサー(ええ、ワタシはバレエ好き)。
キャンディード」共々、お話しの内容は、音楽祭の開幕に相応しいのかしらと訝しんでしまうが、音楽的には良く出来て、演奏もその情景を良く再現して申し分ない。
が・・・、眼の前のパーテーションが邪魔をするのか、チェロやコントラバス〜低音部がちょっと聴き取り辛くて・・・。

変則的なプログラム。演奏はバーンスタインキャンディード」に戻って、その組曲(suite)版。
師の臨終に立ち会った大植は、彼の最期の言葉を聞き、その死の5年後に形見として遺品の幾つかを受け取ったのだとか。今際の際の最期の言葉・・・、「モーツァ(Mozar)・・・」。
多くの演奏家に作品を献呈したバーンスタイン。このスイート(suite)の楽譜には”for Eiji oue(大植英次のために)”と書き添えられているのだとか。
キャンディード」で演奏される多くの楽曲から美味しいところだけを摘んで盛り合わせたスイート。躍動感に満ちて、波乱の物語りが観えるようではあるが、クレア・グランドマン(Clare Grundman)編曲による「吹奏楽版」とはちょっと違う?

アンコールは、ドビュッシー作曲「交響詩』」こと『 - 管弦楽のための3つの交響的素描(La Mer, trois esquisses symphoniques pour orchestre)』からごく一部を掻い摘んで。
ワタシ的には全部ドビュッシーでもよかったのですが・・・。

前段のトークはともかく、演奏は楽しませて頂きました。そのトークも、半分〜1/3に止めるつもりが、興味深い内容で、思わずしっかり聞いちゃってちょっと耳が草臥れた・・・ような・・・。
オープニングとなる「第1公演」が終えて、今日はまだ「第13公演」まで続くけれど、有料となる公演のチケットで入手してあるのはこの公演分だけ。さて、この後何処へ参りましょうか。

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コメント 2

荻原哲

随分とこってりとしたプログラムですね。Candide Overtureは良い曲ですが、ご指摘のようにDebussyの世界とは音的に組み合わせが良くないかも。前半のトーク、長かったのですか。コンサートのトークというのは音楽というノンバーバルな世界にバーバルなものが侵入するわけですから、長さ、内容には気を付けないといけないですね、、、、。
by 荻原哲 (2018-09-10 07:50) 

JUN1026

萩原先生、コメントありがとうございます。
最近は、公演数も増えて時間が押すからと、かなり短くなったのですが、それでも、開会の挨拶、シチョー君との雑談、簡単な解説などで10分余りのトークになっています。
ところが、来場者の方も聴衆も見掛けられますが、大多数のマダム連は大植英次ファンで、そのトークを喜んで聞いておられる。
だから、演目の取り合わせまで気に掛けることは無いのでしょう。
まァ、一週間に渡る音楽祭のオープニングですから、挨拶や謝辞も必要でしょうし、「序曲」や「前奏曲」で纏めたいというのもあるのでしょう。
ですから、私にとっては、音楽祭、フェス的な位置づけ・・・となります。
by JUN1026 (2018-09-10 21:35) 

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