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Jazz×Classic=? [音楽のこと]

今日のお出掛けは池田市に在る逸翁美術館 マグノリアホール。今日、そこで催されるのは「マグノリア・ジャズセレクション2017 金谷こうすけ&河村泰子ジョイントコンサート in MAGNOLIA」。
ジャズ・ピアノストとクラシック・ピアニストのランデヴーなのですが・・・。

金谷こうすけさんは、
1958年9月 西宮生まれ(乙女座/B型/170cm/65Kg)
立命館大学卒業、西宮市在住
JazzPianist、Composer
公益財団法人西宮市文化振興財団理事、西宮音楽街道代表、日本音楽表現学会会員
荒崎英一郎氏に師事、深町純氏に薫陶を受ける。大学在学時よりプロ活動開始する。
新ジャンルの音楽創造に意欲的であり、主に、ジャズとクラシックを融合させた壮大なオリジナル曲を中心とするコンサートを行っている・・・というのがホームページに記載されたプロフィール。

以前、ところも同じマグノリアホールでの『マグノリア・ジャズセレクション 金谷こうすけ THE NATURE@Magnolia ~ JAZZコンサート』を拝見・拝聴したのが2015年08月02日。その折りは、金谷こうすけさんのピアノに、中嶋明彦さんのコントラバス、YU-MAさんのヴァイオリンというクラシカルな編成のトリオで、半分は金谷こうすけさんのオリジナル楽曲に、シャンソンあり、ジプシー・スウィングあり、日本民謡あり、タンゴあり、ビートルズあり、ど定番のスタンダード・ジャズの名曲ありとヴァラエティに富んだコンサートだった(→記事参照)。ジプシー・スウィングでのヴァイオリンによる、クラシカルな手法によるジャズ的ソロ・インプロヴィゼーションは超Coool!!!! もちろん、ピアノもバスも熟練のスキルを堪能させてくださって、十分に楽しませて頂いた。

今日のパートナーは河村泰子さん。そのプロフィールは・・・、
芦屋市在住。神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒業。同大学にてハンナ・ギューリック・スエヒロ奨学賞を受賞。神戸女学院大学定期演奏会にてソリストに選ばれる。
アメリカにてデュオ・コンサートを開催、「サマー・ミュージック・フェスティヴァル大阪」等、ソロ・室内楽・伴奏などで多くの演奏会に出演する他、コンサート企画やCM、学校や施設への訪問演奏、バレエ・ピアニスト、朗読コンサートなど幅広く活動を展開している。吉松隆作品の演奏をライフワークとし、2006年より「吉松隆 作品シリーズ」をスタート。多くのメディアで注目され、絶賛される。
2008年10月に宝塚ベガ・ホールにて手塚治虫生誕80周年記念事業「河村泰子とアトム・ハーツの仲間たち」を開催、同時に初のアルバム『アトム・ハーツ・クラブ』をカメラータ・トウキョウよりリリース。同年11月には第2回「吉松隆 作品シリーズ」を開催し、委嘱作品「4つのヴィネット」を初演した。 金澤見早子、E.Ulmer、池田洋子の各氏に師事。
・・・とのこと。

ジャズとクラシック、ジャンルこそ違えど、二人のピアニスト。ホール常設の1905年製Steinway & Sons B-211を使った連弾? それとも、もう一台を用意して、二台ピアノのデュオかしらン?
残念ながら、阪急文化財団のホームページにプログラム、演目は記されていない。何がどういう形態で演奏されるのかは不明。それは当日のお楽しみ・・・ということか。

ならば、マグノリアホールに伺いましょうと、自転車を奔らせる。

金谷こうすけ&河村泰子.jpg
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開場が13:30。キャパシティが100名ほどの小さなホールに、贅沢過ぎるようなヴィンテージ・スタインウェイ。それ一台きりで、ピアノ・デュオは無いようで。
では、どういう構成になるのかと、受付後に手にしたパンフレットを開いてみると・・・、

〈1st〉
♪ジャズって何?
Beautiful Love
Now’s The Time
Autumn Leaves
初めから今まで

♪シンフォニック・ジャズ
Summer time
My favorite Things

♪クラシックをジャズで
Serenade
Pavane
Ave Maria

♪ビートルズもジャズに
Michelle

♪アルゼンチンタンゴ発クラシカルジャズ
Liber Tango

~Intermission~

〈2nd〉
☆トークショー(クラシックとジャズの共通点と相違点)

〈3rd〉
♪前奏曲の記憶
♪静かなる雨の雅歌
♪西に向かう舞曲
♪間奏曲の記憶
♪遠く暗い牧歌
♪東に向かう舞曲
♪アレルヤの季節
~吉松隆 作曲~

ちょっとまとまりないくらいヴァラエティに富んではいるが、金谷さんによる初心者向けジャズ講座から始まって、休憩と対談を挟んで、泰子さんによるコンテンポラリー・クラシックにバトンタッチするという三部構成。後半の吉松隆こそ詳しく知るわけではないが、前半の楽曲は予習の必要がないほど耳に馴染んで、なんなら歌える、メロディだけなら譜面なしでも弾けちゃう曲ばかり・・・と安心したところで開演までタバコを喫いに行ってこよっと。

14:00開演。
やはり金谷さんひとりが登場。♪ジャズって何・・・ってことから、ジャズもその根底にはクラシック音楽から引き継いだものがあって・・・と、クラシック音楽リスナーにも理解しやすいような解説から。音楽理論やジャズ・メソッドなどの堅ッ苦しい話しは抜きにして、軽妙洒脱、流暢なおしゃべりでざっくりとジャズを語る。その軽やかなレクチュアのために俎上に上げるのは、誰もが耳にしたことのある極スタンダードなジャズ・ナンバー・・・なのだけど、ここで今更「冬のソナタ」の主題歌が聴けるとは・・・。ホールに来られたマダムたちに向けてのサーヴィスなのでしょうが、歌は無しに、かなりジャズィにインプロヴァイズ。TV放送当時も話題になった、この曲はあの曲に似ている・・・ということで、マァ、ドラマのタイトルも「ソナタ」とクラシック寄りではあるし、クラシックとジャズを繋いで、マダムにも受ける・・・という計算(?)なのでしょう。
他の楽曲も、熱演・力演というのとは違う。どちらかというと、おしゃべり同様軽やかに、ややチャラく(?)、ピアノ・ソロということもあってか、今日の来場者にも分かりやすいようにとの配慮からか、メロディー主体で聴きやすい味付け。
軽妙なMCを交えつつ、ジャズ風味のミュージカルや映画音楽の紹介へと進み、クラシック音楽までジャズ・アレンジで。
原曲のイメージを壊さないように、極々オーソドクスなインプロヴィゼーションにとどめてはいるけれど、「二度と同じ演奏は出来ません」と仰有る通り即興的。
それで少し時間が押してしまったのか、The Beatlesの名曲「Michelle」は割愛されてしまった。
前半戦はAstor PiazzollaLibertango」で締めくくり。この曲、クラシック・ピアニストも時折り演目とされるが、そちらは(大体)ちょっとチカラが入り過ぎちゃって、重い・・・というか、躍動感が削がれている気がして、聴いていてもシンドイ。超絶技巧をひけらかすのではなく、キレッキレのグルーヴが真骨頂、その辺りはジャズ・ピアニストの方がよく心得ておられる。

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休憩を挟んで後半は「クラシックとジャズの共通点と相違点」、ジャズ・ピアニストとクラシック・ピアニストのトークショーから。
自ら”美女と野獣”コンビだというお二方。ジョイントするに当たって、プログラムの選曲が一番難儀だったとのこと。
金谷さんは、グループ、アンサンブルの際はある程度の決め事はするものの、特にソロの場合などは、演目でさえ当日ギリギリまで決まらない、決めないのだとか。今日は、パンフレットの印刷の関係で、予め楽曲は用意したけれど、どう演奏するかはピアノの前に座るまでご本人でさえ分からないのだとか。
それに対して、クラシック・ピアニストは作曲家が書いた譜面をどう音に表すかに腐心する。
同じ、解釈・再現ではあるが、捉えどころは全く異なる。そこが面白いところでもあると・・・。
難しかった選曲。泰子さんはGeorge Gershwinの「Rhapsody in Blue」が演りたいと提案、「難しいからイヤ」と金谷さんがそれを一蹴してしまったのだとか。それで代わりに”シンフォニック・ジャズ”、「Summer Time」を選んだのでしょうか。

Beauty and the Beastの野獣さんが退場して、美女のお時間。
彼女が今日のために選んだのは、吉松隆作品。
クラシックと呼ぶには新しい、「現代音楽撲滅運動」を謳う作曲家の現代音楽(?)。映画音楽やテレビドラマの音楽も担当されておられるので、その名前を知らなくても、作品は誰もがどこかで耳にしている・・・はず。
泰子さんが今日の演奏に先駆けて、吉松さんに打診したところ、「好きに演奏して頂いていい」と了承を得たそうで、選んだ作品は「プレイアデス舞曲集(Pleiades Dances)」。ライフワークとされているのか、1986年発表の「Ⅰ Op.27」からほぼ1〜2年に一集、2001年発表の「Ⅸ Op.85」まで続くピアノ曲集。
おうし座に在る散開星団、プレアデス。ギリシア神話に由来するその名は、女神アルテミスに仕えるプレイアデス七姉妹。その七姉妹に肖って、「虹の七つの色、色々な旋法の7つの音、3拍子〜9拍子までの7つのリズム、などを素材にした『現代ピアノのための新しい形をした前奏曲集』への試み」として作られたピアノ独奏曲集。7巻で63曲。それぞれに印象的なタイトルが付けられているが、抜粋でも、どう自由に組み合わせて演奏してもよいのだとか。その中から泰子さんが選んだのが、1992年発表の「 Ⅳ Op.50」。「第4巻」の『第1曲 前奏曲の記憶』から『第7曲 アレルヤの季節』までたっぷりと。たっぷり・・・といったところで、一曲あたり、それぞれ3分弱の極々短い小品。
旋法・・・モードを用いた楽曲集、ジャズとの繋がりを意識した選曲だったのでしょうか。
「現代ピアノのための」とはなっているが、1905年製スタインウェイのブリリアントな音色ともよく合って、そのヴィンテージ・ピアノから発せられる倍音がキラキラとした綺羅星、輝かしいクラスターのようで、
『星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。』、美しく拡がる。
リズムが特徴的な、”祈りの言葉”でプログラムは締め括られる。

アンコールはお二方揃って登場し、いよいよ連弾。
泰子さんをプリモ、金谷さんがセコンドで、スタンダード・スウィング・ジャズ・ナンバー「Sing, Sing, Sing」。
野獣の奏でるベース・ラインが美女を煽っているように思えて、ちょっと面白い・・・と感じてしまうドエスなワタシ。あるいは、オーリーオーンに追われるプレイアデス。満場の手拍子が彼女をフォロー、彼女もそれに応えてスウィンギング!!
テンションもアゲアゲで、アンコール2曲目は「Take the “A” Train」。最小限のアンサンブルではあるけれど、そこはそれ、客席まで一体になってハンドクラップで盛り立てる。ダンサブル・・・とはまでいかないが、ノリノリでジョイント・コンサートはお開き。いや、大変楽しゅう御座いました。
次の機会があるなら、「Rhapsody in Blue」ですか? いや、是非是非。

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