So-net無料ブログ作成

ルビンシテインの想い出に [音楽のこと]

今日は久し振りに、逸翁美術館マグノリアホールでのサロン・コンサートに伺います。本日のプログラムは、『大阪クラシック』でもお馴染みの(?)ベルリントリオの登場です。

 

IMG_9299.jpg
IMG_9300.jpg
IMG_9298.jpg
IMG_9303.jpg
IMG_9304.jpg


お天気に誘われて、池田市の逸翁美術館へは自転車で。
飛ばし過ぎて早めに到着したので、池田城址公園散策で時間つぶし。百合の花がお目当てだったのに、すでに時期を過ごしたようで、和ませてくれたのは池に浮かぶ蓮。

IMG_9305.jpg
IMG_9306.jpg
IMG_9307.jpg


さらには、美術館内の喫茶室IAMでのランチタイムは「豚角煮丼」。角煮より筍がメイン?!

そうこうするうちに受付、開場。

ベルリントリオ・・・、女性三人のユニットは、大阪フィルハーモニー交響楽団・第2ヴァイオリン・トップ奏者の宮田英恵さんと、大阪フィルハーモニー交響楽団・チェロ奏者の石田聖子さんに、ピアニストの宮本聖子さんを加えたトリオ。

それがなんで「ベルリン」かというと・・・、

宮田英恵(Vn)さんが、
東京藝術大学音楽学部を卒業。同大学大学院修士課程を修了。
ベルリン芸術大学を最高成績で卒業。
石田聖子(Vc)さんが、
東京藝術大学音楽学部器楽科及びドイツ・ベルリンのハインアイスラー音楽大学を卒業。
宮本聖子(Pf)さんが、
東京音楽大学ピアノ演奏家コースを経て、1997年ベルリン芸術大学を最優秀の成績で卒業。

お三方揃って、ドイツ・ベルリンで研鑽を重ねたという経歴から。

結成三年目で、各地でコンサートを行う傍ら、CD制作のためにホール探しを兼ねたリハーサルを試みているとのことで、マグノリアホールには三度目の登場。

開場が13:30で、開演が14:00。キャパシティが僅かに100席ほどの小さなホールではあるが、受付後すぐに満員となり、開演時刻となって、万雷の拍手で迎えられたベルリントリオ
本日の演目はたった一曲、ピョートル・チャイコフスキー作曲 「ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50」。「ベルリン」なのに「ロシア」・・・?、というのは言いっこなし?!

偉大な芸術家の思い出に』と副題がついて、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Пётр Ильич Чайковский 1840年5月7日(ユリウス暦:4月25日) - 1893年11月6日(ユリウス暦:10月25日))が45歳の若さで亡くなった旧友、ニコライ・グリゴーリェヴィチ・ルビンシテイン(Никола́й Григо́рьевич Рубинште́йн 1835年6月2日 - 1881年3月23日)を偲んで作った室内楽曲。フランスの作曲家なら、このブログでも最近ちょこちょこ取り上げている「Tombeau(トンボー)」になるのだろうが、ロシア人作曲家も伝統的に、故人を偲んでは、特に形式的には拘りのない室内楽を書き著す。
チャイコフスキーがロシアを代表する作曲家なら、ニコライ・ルビンシテインはロシアで最も偉大なピアニストに挙げられる傍ら、音楽教育者、作曲家、指揮者でもある。
ニコライの兄アントン・ルビンシテインが創設したサンクトペテルブルク音楽院に学んで専業音楽家として歩みだしたピョートルはその後、ニコライが創設したモスクワ音楽院に理論講師として招かれ、二人はその関係を深めていく。
ニコライからの依頼を受けてピョートルが作曲したのがあの「ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23」。この楽曲を献呈された依頼者はそれを非難し、書き直しを要求。音楽院院長先生がなぜそれほど酷評したのか、その後和解に至り、ルビンシテインがこのコンチェルトを演奏するまで、彼の中でどんな変化があったのか、二人のココロがどのように打ち解けたのかは、この「トリオ」を聴くと解るかしらン?
ピョートル・チャイコフスキーが、盟友ニコライ・ルビンシテインを悼んで書いたピアノ・トリオは、『悲しみの三重奏曲』とも呼ばれ、重苦しい葬送曲を含む『悲歌的小品』と12のヴァリエーションから成る『主題と変奏』の二つの楽章で構成される、演奏時間50分にも及ぶ大曲。
出逢いから突然の別離まで、二人がともに過ごした時間は10年余り。非難と和解、愛憎と折衝。哀悼の第1楽章と、10年分の悲喜交々を12の変奏に綴った第二楽章。

ピアニストの方の聖子さんから、今日は一曲だけですが・・・と注釈が入って、演奏が始まる。

物憂げな序奏から始まる第一楽章は、徐々に熱情的な高みへと至るが、それはチャイコフスキールビンシテインとのめくるめく思い出なのか、曲想も目紛しく変化し、緩急も抑揚も変化率の大きい、いかにもロシア的、チャイコフスキーらしいドラマティックさで、難易度もかなり高い。ピアニストのルビンシテインの思い出であるからピアノの旋律が華麗で躍動的なのは当然ながら、それに彩りを添えるヴァイオリンとチェロもかなりテクニカル。
緊張感が高くて、息が詰まりそうなのだけど、運弓までシンクロしたその演奏は"さすが"のひと言。テンション高げなのだけど、ナーヴァスじゃない。
第二楽章は軽やかな主題とその変奏曲。三つの楽器が役割を変えながら、12のヴァイリエーションを重ねて、最後は葬送曲となって終わる。
少々古臭い印象はあるものの、十分にロマンティックでもあって、ピョートルニコライの関係を表すように濃密でスイート。ちょっと、いわゆる腐女子が好みそうな雰囲気が臭う?!
チャイコフスキーが亡きピアニストに捧げた「Tombeau de Nikolai Grigoryevich Rubinstein」は管弦楽に匹敵するほどの聴き応え。お腹いっぱい!?

IMG_9308.jpg


ホール常設のピアノは1905年製のSteinway & Sons B-211。輪郭のはっきりくっきりした音色で、特に中高音域が愛らしくて、聴き慣れた大阪大学会館の1920年製Bösendorfer252の円やかな音とはまた違った魅力。弦楽器2台と対峙するなら、こちらの方がバランスがいいかもしれない。

アンコールは、ニコライの兄、アントン・グリゴリエヴィチ・ルビンシテイン(Анто́н Григо́рьевич Рубинште́йн, Anton Grigoryevich Rubinstein 1829年11月28日 - 1894年11月20日)が作曲した「ヘ長調のメロディー 作品3-1」をトリオで。こってりとしたメインディッシュの後のお口直しなデザート?!

今年も開催が決定した『大阪クラシック』。さてさて、ベルリントリオの出番は・・・??


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

yosshu0715

池田城址公園・・・!!(笑)
こんないいところがあるんですね!!(笑)
これはめっちゃ行ってみたい!!(笑)
by yosshu0715 (2016-07-19 21:06) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
それほど広くはありませんが、小さな可愛らしい城郭からは大阪市内くらいまで見張らせますし、庭園には季節の花もあって、逸翁美術館から自転車で2〜3分のところにあって、マグノリアホールでのコンサートを待つ間の時間つぶしにはちょうどいいところです。
最近は、近隣にオシャレなカフェも増えているようですし、北摂散策にぜひどうぞ。

by JUN1026 (2016-07-19 22:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0