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松元愛香 ヴァイオリン♪コンサート in Magnolia [音楽のこと]

今年最初の音楽会は逸翁美術館マグノリアホールでの「松元愛香 ヴァイオリン♪コンサート in Magnolia」。
世界に羽ばたく関西出身の若き演奏家を応援するコンサートシリーズ【マグノリア・プチセレクション】に、現在アメリカ・イェール大学音楽学部修士課程で研鑽を重ねるヴァイオリニスト松元愛香さんが登場するというもの。

 

プログラムは、
J.S.バッハヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第4番 ハ短調 BWV.1017
G.フォーレ子守唄 Op.16
M.ラヴェルツィガーヌ
C.ドビュッシー(J.ハイフェッツ編曲):美しき夕暮れ
J.ブラームスヴァイオリンソナタ 第1番雨の歌ト長調 Op.78

開演時間となって、満場の拍手をもって迎えられるのは、ガーネット色のフレアドレスをまとった愛香さんと全身にラメの輝きをあしらったカクテュス色の鈴木華重子さん。華重子さんは「ワンコイン市民コンサート」でもお馴染み・・・というか、最多出演のピアニスト。

序開のバッハは粛々と。
Steinway & Sons B211が織り上げる幾何学的なアルペッジォに支えられて、ヴァイオリンが物思わしげな旋律を紡ぎ出す。広くないホールでバッハを演奏するにはスタインウェイの声音が力強過ぎる感もなくはないが、気高く伸びやかに歌う弦楽器に寄り添いながら、繊細なタッチでそれを引き立てる。その愛念の調和が心地いい。緊張からか多少の違和感を感じないでもないのだけれど、ヴァイオリンが気持ち良さ気に歌っていると解る。

フォーレ子守唄は、穏やかに揺蕩うような律動が午睡へと誘ってくれるようで、レガートに歌い上げる合間のヴィブラートは幼子を愛撫するように優し気な四弦のベルカント。

その余韻に続くツィガーヌはファンタジックで、子守唄から夢の中へ入り込んだかと錯覚させられてしまう。異国情緒溢れるメロディは、恐らくこの先とんでも無くヴィルトゥオーソへと成長していくのだろうと感じさせてくれる、異次元的で超絶的な技から産み出されるが、ピチカートやフラジョレットも的確なら、なにより弓使いが滑らかで、この楽曲でもヴァイオリンが歌っているように感じられる。

休憩を挟んだ後半はドビュッシー作品から。切なげな歌詞を伴う歌曲をヤッシュ・ハイフェッツがヴァイオリン向きに編曲した小品。本来は黄昏て行く時の移ろいをセンチメンタルに歌い上げるのだけど、ただただ美しい夕景が広がるようで・・・。いいんです、歌詞もないのだから。

最後はブラームスの「バイオリンソナタ」。これも歌曲からテーマを引用した歌心溢れる楽曲で、ヴァイオリンとピアノの調和が美しい。愛香さんは音作りに苦慮していたようなのだけど、トーンを抑えた円やかな音色が優しげで、姉妹が歌い合っているような、和やかなピアノとヴァイオリンのソナタ。

まだまだお若い愛香さん、成長を続けて、研鑽を重ねて、技量を伸ばしていくのだろうと思われる。ヴィルトゥオーソへと進化の過程を今後も見守らせて頂きたいもので・・・。「ワンコイン市民コンサート」に登場の機会もある?


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