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近藤 浩志(Vc)マグノリア・サロンコンサート [音楽のこと]

この三連休は、自転車イベント2つを諦めて(?)、音楽三昧。一昨日に続いて、今日も逸翁美術館マグノリアホールでのコンサート。チェロ月間の第3弾(笑)。

 

今日の「マグノリア・サロンコンサート」は恒例になっている、大阪フィルハーモニー交響楽団のチェロトップ奏者、近藤浩志さんのリサイタル。パートナーは、『大阪クラシック』にも登場されたことのある、ピアニストの加藤真弓さん。
逸翁美術館へは自転車で行きたいところなのだけど、帰りの天気が心配なのと腰が痛いのとで、電車で向かいます。

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ダブルベリーパイ。2種類のベリーソースと生クリームでキュン!!

想定より早く着いたので、近くの池田城跡公園十月桜や僅かばかりの紅葉を眺めてから、ミュージアムへと下り、足休めと時間調整にお茶を楽しんだ後、13:15開場のホール入り。

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Steinway & Sons B211、脚線美の誘惑(笑)

逸翁美術館のHPでは、当日の演奏曲目はほとんどアナウンスメントされないので、予習が出来ないのが歯がゆいところではあるが、そこは信頼の(?)近藤さん、オーケストラから室内楽、大フィルだけにとどまらず多方面に活躍されておられるのだもの、何を演奏されてもハズレはない・・・はず。先達ての「船隈慶(Cl)&黒瀬奈々子(Vn)戸田恵(Pf)マグノリア・サロンコンサート(→記事参照)」の時みたく、『大阪クラシック』の再現になるのか・・・、それとも・・・。

入場してすぐに開いたプログラムには・・・、

シューベルトアルペジオーネソナタ イ短調 D.821
ビゼー/歌劇「カルメン」より"花の歌"
ショパンノクターン遺作
ドヴォルザーク(クライスラー編曲)/我が母の教えたまいし歌 作品55-4
多忠 亮(近藤浩志編)/宵待草
木村 弓(近藤浩志編)/いつも何度でも
フォーレ夢のあと
永野沙織君がいた季節
宮川彬良あの人はもういない
宮川彬良風のオリヴァストロ

なんかすンごくヴァラエティ。それも歌曲が多い、そのココロは・・・?!

開演時間となって、片手に大きな楽器を軽々抱え、もう一方の手で華奢な加藤さんをエスコートしながら、近藤さんが満員のホールに姿を現わす。
早速の一曲目は、本来は古い旧い、チェロとギターの合いの子みたいな楽器アルペジオーネのために書かれた、唯一現存する楽曲?! ピアノが奏でる序奏部から今日の空模様のように暗然として物憂げ。6弦楽器のための曲を4弦のチェロで演奏するのは、足りない高音域を補うのが大変なのではないかと思ったら、30分超の「アルペジオーネソナタ」で、もう額に汗がびっしょり滲む熱の入った力演。
一昨々日の金子鈴太郎さんといい(→記事参照)、女性ピアニストがそれぞれ涼しい顔で演奏されているのに、おっさんチェリストは汗かき過ぎィ!! それだけ熱演ということなんでしょうが・・・。難曲を何曲もで難局(笑)。

いつも「マグノリア・サロンコンサート」の折りはコンセプトを決めて臨んでおられるそうですが、今回は聴いて頂けたらお分かり・・・とのことで・・・。

二曲目は「カルメン」から、第2幕でドン・ホセが歌う独唱曲。テノールの音域をカバーするチェロとはいえ、この曲もハイポジションが大変なのでは・・・と心配するまでもなく、チェロが甘く切なく歌い上げるアリア、哀感が込み上げるよう。

三曲目は、ショパンの「夜想曲 第20番「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」KK. IVa-16(遺作)」。一昨々日はチェロ&ピアノで「第2番」を聞かせて頂いて、昨日は自宅で「第20番」のピアノ版とヴァイオリン版を聴き比べたばかり。偶然、しっかり予習して臨んだことになる。
いづみこ先生が仰ったように、ショパンはチェロを好んでいたのでしょうね。初めからチェロのために書かれたのではないかと思えるくらい、深く広がりのあるその音色にピタリと馴染んで、オリジナルのピアノ・ソロはともかく、ヴァイオリン&ピアノよりしっくり聴ける・・・ような気もします。ソプラノかテノールか、好みにもよるのでしょうが、今日のような晩秋〜初冬の陰鬱な空模様の時はチェロが相応わしいと思えてしまう。
「11月蜂起」への心願か、天に召されたあの方への哀悼か、ショパン近藤さんの想いがひとつに重なった祈りの歌が胸に沁みてくる。
ポール・ヴェルレーヌが詠んだように、秋はヴァイオリン(→記事参照)・・・なのだが、初冬は、それも今日のようなもの思わしげな日にはチェロがいい。
ヴァイオリンもチェロも、ピアノと違って、音を揺らして、歌心いっぱいの細やかな表情を添えるのだもの、ちょっとズルイぞ。

チェロとピアノが揃って、フツーにソナタとかは演奏されないのね・・・と思うくらい(笑)、「ジプシー歌曲集」から『我が母の教えたまいし歌』、竹久夢二による詩が悲哀を誘う「宵待草」、スタジオ・ジブリのアニメーション映画「千と千尋の神隠し」から『いつも何度でも』、「3つの歌」から『夢のあと』、色んなジャンルの歌曲が続く。
器楽奏者であっても大切な"歌心"、チェロを叙情的に歌わせる・・・ばかりではなく、アクロバティックな小技も光る。メイン・メロディをピアノに譲って、解放C弦の息の長ァ〜〜いボウイングからA弦のハイポジションでのフィルイン、その劇的な変化、なんかズル過ぎるくらいカッコいいじゃないか。
そうそう、それに寄り添う、今日のB211は歪みなく、リリカルに響いて、なんだか愛おしくなるくらい愛らしい。

君がいた季節」は、『大阪クラシック』でも近藤さんと度々共演されておられて、「Ensemble Sky」では他の大フィルトップ奏者も交えてのコラボレーションを実現させたピアニスト、永野沙織作曲のインストゥルメンタル。クラシカルでモダン、ポップでキャッチーなのだけど優しくて、耳馴染みの良い楽曲。
沙織さんは、ご自身で演奏される場合にはピアノ・バートは暗譜で済ませてしまうのだとかで、今日は真弓さんのためにピアノ・パートも記譜して、会場にも足を運ばれて二人の演奏を見守っておられた。

プログラムの大詰めはアンサンブル・ベガでの僚友宮川彬良作曲の2題、音楽劇「ハムレット」から『あの人はもういない』、宮川さんと新日本フィルハーモニー交響楽団ソン・シギョンによって演奏された「風のオリヴァストロ」。これは日韓二ヶ国語で歌われたそうなのだが、今日はチェロとピアノで。ココロの襞に浸みてくるような、センチメンタルでリリカルでスウィートな楽曲。

アンコールは、リヒャルト・シュトラウスの歌曲集「最後の葉による8つの歌曲 作品10」から『第8曲 万霊節』。これが今日のプログラムをひとつに集約したような印象でしょうか。
チェロとピアノで歌い上げた今日のコンセプトは、この楽曲が指し示すもの、さしづめ"mémorial あるいは À la mémoire de éphémère"、忘れがたい思慕の念といったところでしょうか。天国に召された御母堂に捧げる、追惜の歌曲集だったのでしょうね。


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