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大阪クラシック2015 最終日 [音楽のこと]

回を重ねる度に盛り上がりを見せる「大阪クラシック」。「第10回」を数えて今年度も、その公演ごとに多くの聴衆を集めたようで、一週間という日程もあっという間。
今回は、平日の観覧が無理で、「第1日」と「第7日」のみ。それも当初は、移動がしんどい、立ち見が辛いで、有料公演だけにしようかとも思ったのですが、オンガクの祭典・・・お祭りなのだから楽しんじゃえということで、最終日の今日は、隣り合った、ダイビル本館中之島ダイビルで交互に公演が予定されていて移動を省けることから、そこに集中して、最後にフェスティバルホールでの「第81公演」を拝見しようという作戦。

 

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今日の皮切りは中之島ダイビルでの「第71公演」。プログラムはジョアキーノ・ロッシーニ弦楽のためのソナタ 第6番 ニ長調」で、出演はヴァイオリンに田中美奈三瀬麻起子、チェロに近藤浩志、コントラバスが新 眞二・・・そう、今年も"ロッシーニ・コミック・バンド"の登場です。
"つかみ"は華々しく、「ウイリアム・テル序曲」から。

ロッシーニの弦楽ソナタを持ちネタとするこのユニットも、回を重ねてお馴染みとなって、今回の演目は「第6番」。この曲、難曲でもあるかもしれないが、バスのさんが難局を示したそうで・・・そう、バスは休符が多くて、音数が少ない。見せ場が少ないからだとか。「第1番」や「第3番」に比べればそうなのでしょうが、 まぁ、低音楽器や打楽器はそれが定めという気もしますが・・・。
それはともかく、並びが変わって、このバンドのミューズ二人がアイコンタクトを交わしながら、華麗なメロディを交錯させれば、チェロがそれをフォローして、コントラバスが・・・、コントラバスが・・・・・・?

ん、寝てる?

それを美奈さんがツンツンと突き起こして・・・。
飄々とボケるベーシストにツッコミを入れながら演奏されるロッシーニ。このコミック・バンドは、自身和気藹々としながら、オーディエンスをも飽きさせない。肩肘張った演奏会というより、ギグかセッション、ロッシーニだけに留まらず他の楽曲も聴いてみたいと思わせる。
アンコールは「ヴァイオリン2台と2人のオッさんのためのフィドルファドル」?

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ランチタイムを挟んで、午後はダイビル本館での「第74公演」から。
ヴァイオリンが友永健二、ヴィオラが飛田千寿子、チェロが大町剛関西フィルハーモニー管弦楽団のメンバーでの弦楽トリオ。
プログラムは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト6つの前奏曲とフーガ K.404a」より『第三番』、フランツ・シューベルト弦楽三重奏曲 第2番 D.581」より『第1楽章』、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン弦楽三重奏曲 第1番 作品3」より『第1楽章』。
コミック・バンドのあとなので、随分しっとりとした印象を受ける。短いながらも、三人の作曲家それぞれの作風の違いが感じられて、ニュアンスを含んだ弦楽ハーモニーが耳に心地よくて、食後にはこれくらいの方がいい?
どの楽曲も美しい、さすがは著名な作曲家の作品・・・と思ったら、「6つの前奏曲とフーガ」は最近の研究によると贋作なのだとか。

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この公演にもプロデューサー大植が乱入(?)、アンコールを演奏し終わったあとだと言うのに、さらにアンコールを要求。なかなかの破天荒っぷり?

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それを聴き終えたら、急ぎ隣りの中之島ダイビルへ。
15:00開演の「第76公演」は、田野倉雅秋(vn.)、高木美恵子(vn.)、佐藤まり子(Vo.)、石田聖子(Vc.)、大阪フィルハーモニー管弦楽団からのストリングス・カルテットで、ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18-1」。まだベートーヴェンの個性が十分に発揮される前の、若い頃の作品とはいえ、楽聖の片鱗が見え隠れするようで、聴きごたえたっぷり。

弦楽アンサンブルを3公演、堪能もしたけれど、耳がちょっと疲弊して、それ以上に冷たい床に座り続けて足腰がツライ。コンサートを離れて、お茶の時間と致します。

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ファイナル前の景気付け?
第80公演」は中之島ダイビルで18:00開演、関西フィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者4名によるホルン四重奏曲集。
メンバーは、小川敦中川直子永武靖子松田信洋。プログラムは、作曲者不詳「狩りから、家路へ…」、E.ボザ4本のホルンのための組曲 ヘ長調」より柏原賢編曲「ホルン四重奏のための "ずいずいずっころばし"、D.ウーバー4本のホルンのための組曲」より
華やかし気でいて牧歌的な金管楽器のハーモニー。それは最終公演に向けたファンファーレ?

それがハネて、時刻は18:30。「大阪クラシック」のフィナーレ、「第81公演」へ向かいましょう。

今回の最終公演はフェスティバルホールにて。
ワタシの指定席は「1階23列20番」。やや後方ではあるが、ポディウムを正面に見て、ステージ全体が見渡せる位置。ほぼほぼ全ての奏者の手元が見えるはず。
19:00から「指揮者によるプレトーク」。
ステージにはプロデューサーでもある大植英次ただひとり。「第10回」を祈念して、過去を振り返られる。当時の流行語を交えながらの回想、いつもながらもお喋りで場を暖めて下さるが、その止めどない話しはスタッフや開演ベルが止めに入っても終わることなく・・・。10年を15分では語り切れない。

そして、その時。

一週間、81公演に渡った「大阪クラシック」もフィナーレを迎える。
一旦ステージから去った指揮者に変わって、舞台上は大阪フィルハーモニー管弦楽団のメンバーで埋められる。コンサートマスター田野倉雅秋の登壇、チューニング、そして、そして・・・、衣装を改めた指揮者、大植英次がポディウムに出現すれば、フィナーレの始まり。
ジャン・シベリウス交響詩フィンランディア作品26」。作曲家の生誕150年、フィニッシュとオオサカ人は気質が似ていると仰るが、さて、それは如何でしょう。暗く重々しい世相を切り開いて、明るいオオサカにしていこう。そういう意図があるのでは・・・?
カタルシスを誘うように、重々しく暗いイントロダクション、息を飲むようなハイテンション、そうして、それらを清めるような賛美のメロディー。まるで、情景を浮かび上がらせるようなマエストロの演奏は、まだ「第1公演」の"魔法"が効力を残しているのかと思わせる。コンダクターの指示を的確に音に変えていくオーケストラの破綻のなさよ。
それは続く2曲目、ヨハネス・ブラームス交響曲 第1番 ハ短調 作品68」でも同じ。
"ベートーヴェンの10番"と揶揄されるが、楽聖を慕う若き作曲家が21年の歳月を掛けて書き上げた労作。これも、暗から明へ、そして、歓喜へと沸き立つ楽曲。無論、「第10回」と「第10番」との掛け言葉。「第九」より若々しくて軽やかな歓喜。
ブラームスの「第1番」、その演奏を終えたマエストロは、コンサートマスターをポディウムに押し上げてタクトを託そうとされるが、心得た田野倉さんはポケットから自前の指揮棒を取り出す。それを見届けステージを駆け下りる大植さん。フィナーレ恒例の「童謡メドレー(夕焼け小焼け~七つの子~ふるさと)」・・・なのだが、忙しく客席を駆け回っていたと思われたマエストロの姿が忽然と消えた途端に二階席が沸き立つ、そして三階席・・・。マジカル・ファンタジーなエンターテインメントと情緒豊かな童謡の不思議なコラボレーション?
ふるさと」が歌い終わるのに合わせて、ステージにテレポートしたマエストロ
一種異様な興奮に包まれたホールに拍子木がチョンと響いて、「八木節」だァァ??
歓喜から情緒、それに続けての興奮。1階席から3階席まで埋め尽くした2700人をひとつにしてしまう。プロデューサーでコンダクターは、魔法使いの弟子・・・どころかソーサラーそのもの。もちろん、その魔法は彼が操る管弦楽団あってのこと。そして、このイベントを支えるスタッフやボランティアがいてのこと。魔法使いは、観客の惜しみない拍手の中、プレイヤー全員がはけるまで手を振っていたのが印象的。
かくて感動と歓喜と興奮のフィナーレも終演。

フェスティバルホールを出た途端、来年の「第1公演」に想いを馳せるワタシがいた。


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コメント 2

yosshu0715

やはり大阪クラシックはファイナルが一番面白かったですね!!(笑)
僕は昨年聞けなかっただけに、今年は参加できて良かったです!!(笑)

今回はあえてプレトークという形で時間が取られてましたが、それでは全然足りなかったようですね!!(笑)
もちろんクラシックファンではありますが、それ以上に大植英次ファンなんで、トーク時間はもっとあっても良かったです!!(笑)
そもそも原稿段階で時間が足りなかったように思います!!(笑)

今回初の試みでフェスティバルホールというのも良かったです!!(笑)
専用ホールだけあって、めちゃ音響良かった!!(笑)
チケットの取り甲斐もありました!!(笑)

今年も楽しかったですね!!(笑)
また来年もご一緒できれば幸いです!!(笑)
by yosshu0715 (2015-09-29 19:30) 

JUN1026

ヨッシュさん、コメントありがとうございます。
「大阪クラシック」最終日の最終公演、盛り上がりましたねェ。
素晴らしいホールで素晴らしい演奏。全81公演を60くらいに減らして、フェスとシンフォニーと公会堂で有料でもいいのではないかとも思います。
それでも、今年も堪能させて頂きました。
来年は何が予定されているのか、今からすでに楽しみです。
by JUN1026 (2015-10-03 18:55) 

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